こちらでご紹介しているタブロー (原画) は 淺山 澄夫が描いた直筆画/肉筆画になります
全て世界で一つ・一点ものの作品です
F. 東 北
G.井 筒
H.小鍛冶
I.江 口
J.猩 々
タブロー (原画) 作品は、作家による直筆画(肉筆画)であり、全て一点ものです
A. 岩 船 ー 龍 神 12号 1,650,000円
B. 羽 衣 ー 雪 10号 990,000円
D. 杜 若 4号 396,000円
E. 朝 長 12号 1,650,000円
F. 東 北 6号 528,000円
G. 井 筒 8号 704,000円
H. 小鍛冶 大判サイズ 550,000円
I. 江 口 8号 704,000円
J. 猩 々 8号 704,000円
※各作品の詳細は下段に掲載しています (作品により、価格が異なります)
作品には金箔や金泥等の金属類が多く使用されています
金属類は光を反射する性質の為、撮影された画像は色味の変化がその都度生じます
また、光の当て方や視点によっても色味が異なっているように感じられます
ご了承下さいませ
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¥1,650,000
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A. 岩 船 ー 龍神 iwafune-ryujin
作品(画部分)サイズ:P12号 / 60.6㎝×45.5㎝
額装外寸:80.0㎝×65.7㎝ (カッパー系ゴールド色フレーム) 重量:6.7㎏
混合画法、本金箔仕様(金雲箇所24K)
2012年制作 一点もの 黄袋付・段ボール製かぶせ箱入り
販売価格1650,000円/ 税込み価格 (送料込)
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納品までのお時間を頂ける場合は、作品を治める箱をグレードアップさせ「たとう箱」を別注して差し替え致します (追加料金はかかりません)
「たとう箱」をご希望の場合はご注文の際に、備考欄へ明記下さいますようお願いします
能「岩船」は豊かな御代が永久にに続く様を予祝する、大変お目出度い曲です
厳かな佇まいの龍神と明るく躍動感のある波文様の調和が妙となっている作品です また、画の存在感に負けることなく、より引き立たせる為のかなりボリューム感のあるフレームを選んで額装致しました この作品は雨乞いの効能があるようです…(笑)
#岩船 #能絵 #龍神
【 能「岩 船」について 】
時の帝は摂津国・住吉浦に市を開き、唐・高麗からの宝物を入手するよう宣旨を下されました。 勅使が住吉へ来てみると、唐人の姿をして大和言葉を話す、宝珠を載せた銀盤を持った不思議な童子が現れます。 童子は「めでたい御代を寿ぎにきた。 宝珠を君に捧げる。 天はこの代を讃えて宝物を岩船に積み、ここへ漕ぎ寄せるところだ。」と言い、自分は岩船を漕ぐ天の探女であると明かして消えていきました。 やがて、岩船を守護する龍神が現れ八大龍王を呼び寄せると、共に岩船の綱手を取って岸に引き寄せます。 浦に積まれた金銀宝珠は光輝いていました。
― 宝をよする波の鼓 拍子を揃へて えいやえいや えいさらえいさ 引けや岩船 ―
作品サイズ作品(画部分) : P10号 / 53.0㎝×41.0㎝
額装外寸 : 70.0㎝×58.0㎝ (ホワイト・ゴールド系フレーム)
混合画法、たなびく雲は本金箔(24K)使用
2008年制作 一点もの 黄袋付・段ボール製かぶせ箱入り
販売価格990,000円/ 税込み価格(送料込み)
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能「羽衣」は最もポピュラーな演目のうちの一つです
”雪”と銘を付けていますのは、我国の昔からの自然を愛でる象徴として使われる「雪月花」から採ったものです
雪のイメージに沿った白い羽衣を着けた天人の表情は優しく、背景に金色を多く用いながらも、爽やかな印象を与える作品です
#能絵 #羽衣 #天人
【 能「羽衣」について 】
「羽衣」は能(謡曲)の中でも特にポピュラーな演目です。
「天の羽衣伝説」は三保の松原に限らず、日本各地の風光明美な松林を有する浜辺のある処、また琵琶湖にも伝わっています。
浜の美しさに惹かれ天より舞い降りてきた天人は羽衣(羽織ると天空へ上れるという、衣)を松の枝にかけて泳ぎ戯れます。
羽衣を見つけた漁師は『我が物にしよう』と持ち去ろうとします。
羽衣を挟んで天人と漁師のやり取りが続いた後、漁師は困り果てた天人を不憫に感じて羽衣を返し、そのお礼に雅な舞楽を見せてもらいます。 天人は天上界の様子を物語り、美しい三保ノ松原の景色を讃え、国土成就・七宝充満の宝を降らしながら天空へ舞い上がって行きました。
作品サイズ作品(画部分) : P12号 / 60.6㎝×45.5㎝
額装外寸 : 78.5㎝×63.5㎝ (ゴールド系フレーム)
混合画法、本金箔(24K)使用 (扇部分)
2008年制作 一点もの 黄袋付・段ボール製かぶせ箱入り
販売価格1188,000円/ 税込み価格(送料込み)
能「夕顔」は源氏物語・夕顔ノ巻から取材した大変優美な謡曲です
西欧古典画法を学んだ淺山は、テンペラ画の技法を基に能絵制作をスタートさせました
彼独特の澄んだ美しい赤色が印象的な作品です
愛しい方への熱き想いを赤に託して夕顔之上を描いた作品です
#夕顔 #能絵 #源氏物語
【 能「夕 顔」について 】
豊後(九州)から上洛し名立たる社寺を巡拝していた僧は、五条あたりで和歌を吟ずる女人の声に足を止めます。女人は夕顔と光源氏との馴れ初めについて物語り、夢での再会を告げると消えるように失せてしまいました。在所の者に尋ねると、ここは元は融大臣(とおるのおとど)の住い『河原の院』跡で、光源氏の想い人になった夕顔之上が物の怪によって落命した処、女人は夕顔に違いないからと回向を頼まれます。
僧が読経すると美しい姿の夕顔上が現れ、光源氏との在りし日を偲びながら舞を舞い、弔いの喜びに笑みをたたえながら東雲の空へと消えて行きました。
― 山の端の 心も知らで行く月は 上うわの空にて 影や絶えなん ―
D. 杜 若 kakitsubata
作品サイズ作品(画部分) : F4号 / 33.3㎝×24.0㎝
額装外寸 : 50.5㎝×41.3㎝ (プラチナ・シルバー系フレーム)
混合画法、本金箔(24K)使用
1999年制作 一点もの 黄袋付・段ボール製かぶせ箱入り
販売価格369,000円/ 税込み価格(送料込み)
※こちらの画像はアクリル板に光の写り込みが生じています
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能「杜若」は伊勢物語から取材された演目です
平安時代の歌人・在原業平が詠んだかきつばたの歌を軸に幽玄の世界が展開します 清々しい薄紫色に杜若の花の精気を込めて…
この作品は玄関等限られたスペースに飾って頂けます
小品であっても作品の存在感は変りません
#能絵 #杜若 #在原業平
【 能「杜 若」について 】
諸国一見の旅僧は三河國(愛知県)で、沢辺一面に咲き誇る杜若の花に出会い、見惚れていました。 すると一人の里女が現れて語ります。「ここは八橋という古歌に詠まれた名所。 在原業平が か・き・つ・ば・た の五文字を用いて からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ という歌を詠まれたのです。」 そして自分の庵に案内してこの夜の宿にと勧めます。
夜半になると里女は輝くばかりの美しい装束を着けて現れ、「これは歌に詠まれた高子の唐衣、冠は業平の形見、私は杜若の精です。」と答え、歌舞の菩薩の化身である業平の詠む和歌の功徳によって草木までもが成仏しましたと、舞を舞いながら業平の恋を物語り、夜明けとともに消えて行きました。
E. 朝 長 tomonaga
作品サイズ作品(画部分) : F12号 / 60.6㎝×50.0㎝
額装外寸 : 75.0㎝×64.0㎝ (シルバー系フレーム)
混合画法、本金箔(24K)使用
2004年制作 一点もの 黄袋付・段ボール製差込箱入り
販売価格165,000円/ 税込み価格(送料込み)
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若くして亡くなった源 義朝の次男・朝長の最期の様を描いた謡曲「朝長」、観世宗家が舞われる際にのみ「懺法」という特別な演出が成されます。「道成寺」に於ける乱拍子の如く、「朝長」では太鼓との一音一動作の所作が続きます。一つの音から次の音への間は長く、張り詰めた空間が出現します。
作品では、背景全面に用いた金箔と美丈夫の朝長とのコントラストが凛とした緊張感を導き出しています。
#朝長 #観音懺法
【 能「朝 長」について 】
平治ノ乱(1159年)で敗れた源氏一行は都落ちします。 美濃國(岐阜県)青墓宿(あおはかのしゅく)にたどり着いた朝長は深手を負い、前途を悲観し自刃して果てました。 翌年、所縁の僧が跡を訪ね、観音懺法(せんぽう)をもって弔いをします。
すると霊となった朝長が現れ法要に感謝し、戦いの様子や修羅道の苦しみを物語り、回向を頼みつつ消えて行きました。
※朝長-義朝の次男
― 眠りを覚ます鈸(はち)鼓 時も移るや後夜の鐘 音澄みわたる折からの 御法の夜声感涙も ー
F. 東 北 touboku
作品サイズ作品(画部分) : F6号 / 41.0㎝×31.8㎝
額装外寸 : 57.0㎝×48.0㎝ (ゴールドー系フレーム)
混合画法、本金箔(24K)使用
1999年制作 一点もの 黄袋付・段ボールかぶせ箱入り
販売価格528,000円/ 税込み価格(送料込み)
※こちらの画像はアクリル板に光の写り込みが生じています
平安時代に女流歌人として名を馳せた和泉式部は恋多き女性、恋の歌をたくさん詠みました。ややもするとスキャンダラスな人物に捉えられがちですが、それは世間体を慮るより、純粋に自分の心に誠実に従った結果だと云えるでしょう。謡曲「東北」では、式部の事は春先に孤高に花咲く梅花に見立てて描いています。
能絵作品の式部の美しく穏やかな表情に「歌舞の菩薩」を表し、夜陰に広がる梅花の香りを、背景のグラデーションに込めました。
#東北院 #和泉式部 #鴬宿梅 #梅
【 能 「東 北」 について 】
東国から来た旅僧は、東北院の和泉式部住居跡を訪れました。 咲き誇る梅の木を見ていると、美しい女人が現れて話しかけます。 「今は『和泉式部』、『好文木(こうぶんぼく)』、『鶯宿梅(おうしゅくばい)』などと呼ばれていますが、昔、和泉式部が植えて『軒端(のきば)の梅』と名付け愛でた梅の木です。 あの方丈は式部の寝所を残したもの。花も昔の主を慕うように、色も香りも増して咲き続けています。」 と話し、「私は和泉式部です。」 と言い残し花の陰に消えて行きました。
僧は門前の者から式部のことを聞かされ、供養を勧められます。 梅の木陰で法華経を読誦すると在りし日の美しい上臈姿の式部が現れ、法華経に感謝し、「昔、御堂関白・藤原 道長の法華経読誦の声に惹かれ、詠んだ歌の功徳で歌舞の菩薩となりました。」 と語り、和歌の徳や鬼門を守る東北院が霊地であることを讃え、恋多き昔を思い出しながら美しい舞を舞った後、暇を告げて臥所(ふしど)であった方丈へと入って行きました。 そこで僧の夢も覚めました。
— 門(かど)の外(ほか) 法(のり)の車の音を聞けば われも火宅を 出でにけるかな ー
G. 井 筒 idutu
作品サイズ作品(画部分) : P8号 / 45.5㎝×33.3㎝
額装外寸 : 61.5㎝×50.0㎝ (ゴールドー系フレーム)
混合画法、本金箔(24K)使用
1999年制作 一点もの 黄袋付・段ボールかぶせ箱入り
販売価格704,000円/ 税込み価格(送料込み)
【 能「井 筒」について 】
旅僧は奈良の在原寺(ありわらでら)に立ち寄ります。 ここはかつて、在原 業平(なりひら)夫婦が暮らしていた処だと聞き、弔うことにしました。 すると女人が現れて、井戸の水を汲んで古塚に手向けます。 僧が尋ねると、「この塚は平安歌人・業平の墓で、花水を手向けて弔いをしています」と答え、業平の恋の話しや夫婦の慣れ染めを物語り「有常の娘とも、井筒の女とも呼ばれたのは私です」と明かし、井筒の陰に消え行きました。
僧が弔いをすると業平の形見の冠を着け装束をまとった井筒の女が現れて恋慕の舞を舞い、月光の下、井筒の水面に自分の姿を映して、業平の面影を偲びます。 やがて夜が明けだすと、そこは松や芭蕉葉にそよぐ風の音が聞こえるだけでした。
― 筒井筒 井筒にかけしまろが丈 生(おい)にけらしな 妹見ざる間に ー
H. 小鍛冶 kokaji
作品サイズ作品(画部分) : 71.0㎝×51.5㎝
額装外寸 : 90.3㎝×71.4㎝ (黒系大判サイズフレーム)
エッグテンペラ(デトランプ)画法、金泥使用
1999年制作 一点もの 黄袋付・段ボールかぶせ箱入り
販売価格550,000円/ 税込み価格(送料込み)
近年の刀剣ブームのお陰で、一般の方にも名前が知れ渡った”三条宗近”は、祇園祭の長刀鉾の長刀の作者として地元では有名です。疫病・邪気を祓う神剣と伝えられています。
能「小鍛冶」はその宗近の作刀に纏わるお話です。 宗近の真摯な想いを受け取られた神様が守護し、助太刀をして下さるという、何ともお目出度い内容の謡曲です。
作家の息づかいが感じられるような、軽やかなペンタッチが楽しめる作品です。 背景の「赤」は金泥がミックスされ、鍛錬の際の炎を表してします。
#小鍛冶 #三条宗近 #稲荷山 #小狐丸
【 能「小鍛冶」について 】
刀工・三条宗近は一条帝の宣旨を受けて御刀を打つことになりますが、相槌を務める相手がいません。 進退窮まった宗近は氏神の稲荷明神に祈願に出かけます。 そこに高貴な姿の童子が現れ「神に頼めば必ず心に叶った御刀が出来上がります」と言い、剣に纏わる故事を物語り「壇を備えて我を待てば力を授けましょう」と言い残し夕霧の稲荷山へと消え去りました。
家に戻った宗近は言われた通りに壇に注連縄を張り四方に本尊を掛け幣帛を捧げ「この度の仕事は私の為ではなく、天下を治める方の勅命によります。十万世界にまします神々よ、我に力を与えよ」と心底から祈願の祝詞を奏上します。
すると靈狐姿の稲荷明神が現れて相槌を務めます。刀は見事に打ち上り、表に「小鍛冶宗近」裏に「小狐」の銘が刻まれました。 「天下第一にして、二つの銘を持つ剣で國を治めるなら五穀豊穣、安泰となろう。我は稲荷明神である。」と靈狐は告げ、御刀「小狐丸」を勅使に捧げ渡し、雲に乗って稲荷の山峰へと去って行きました。
I. 江 口 eguchi
作品サイズ作品(画部分) : P8号 / 45.5㎝×33.3㎝
額装外寸 : 61.5㎝×50.0㎝ (ゴールドー系フレーム)
混合画法、本金箔(24K)、銀箔使用
1999年制作 一点もの 黄袋付・段ボールかぶせ箱入り
販売価格704,000円/ 税込み価格(送料込み)
【 能「江 口」について 】
旅僧は摂津から天王寺へ向かう中、淀川を舟で下り江口の里の旧跡・江口ノ君堂(寂光寺)に立ち寄ります。
「 世の中の 厭(いと)ふまでこそ かたからめ 仮の宿りを惜しむ君かな 」と西行が詠んだ古歌を口ずさんでいると、一人の女人が現れて「 世を厭ふ人とし聞けば 仮の宿に 心とむなと思ふばかりぞ 」との返歌と「宿を貸すのを惜しんで断ったのではありません。」と告げて消え行きました。 遊女だった江口ノ君が普賢菩薩に顕現したと聞いた僧が供養をはじめると、美しい姿の江口ノ君が舟に乗って現れて、身の上を語り棹の歌を謡います。川を渡る舟にこの世を渡る因縁を重ね合わせて「仮の宿りに心を留むな とは悟りへ導くための諌めとして言いました。」と言い終えると江口ノ君は普賢菩薩に舟は白象(はくじょう)へと変わり、光輝く雲に包まれ西の空へと消えて行きました。
I. 猩 々 syoujyou
作品サイズ作品(画部分) : P8号 / 45.5㎝×33.3㎝
額装外寸 : 61.5㎝×50.0㎝ (ゴールドー系フレーム)
混合画法、本金箔(24K)使用
1999年制作 一点もの 黄袋付・段ボールかぶせ箱入り
販売価格704,000円/ 税込み価格(送料込み)
猩々という、赤い色をした妖精が出てくる、お目出度い内容の謡曲です。
【 能「猩 々」について 】
唐土(もろこし)・楊子(ようす)ノ里に親孝行で名高い高風が居ました。 高風は夢のお告げの通りに市に出て酒を売り、富貴の身分と成ります。 市毎に店に来て酒を飲みますが、いくら飲んでも顔色の変わらない者がいました。 尋ねてみると「海中に住む猩々だ」と言い残して去ります。
高風は月の美しい夜、潯陽(じんよう)ノ江のほとりに菊ノ酒(不老の酒)で満たした酒壺を出し猩々を待ちました。 月が高くなった頃に猩々は現われ、美しい眺めを愛でながら二人で楽しく酒を酌み交わします。 猩々は高風の素直な心に感心し、『汲めども尽きぬ酒壺』を与えます。 酔いの覚めた高風は夢の出来ごとかと思いましたが、そこには酒壺がありました。 高風の家は末永く栄えたそうです。