― フラメンコ ―
小品ながら存在感のある作品です。
それは作家の想いが籠められているからでしょう。
彼はフラメンコ・ギターをこよなく愛し、スペイン遊学中は街中のタブラオ( フラメンコ・ライブをしている飲食店 ) だけでなく、グラナダのサクロモンテの丘を訪れ、ロマ( ジプシー ) の人達と親しく交流したそうです。 今と違って観光地化していないロマの人達の居留区へは、現地のスペイン人は決して行かない処。
時はフランコ独裁政権下、下宿先のファミリーには「危険だから行ってはいけない」と止められたそうです。