二番目物 (修羅能)

nibanmemono

中世という時代背景を色濃く映し、戦乱の物語世界を叙情的に美しく表現した能です。 

物語の主人公は殆どが源氏・平氏の武将であり、生前の戦の罪によって死後に修羅道に落ちた者達(戦の勝敗に関りなく)であり、旅僧の前に現れて、戦の物語をして回向を頼む構成になっています。

「修羅道」 = 仏教思想では衆生(全ての生物)は生前の其々の業(行い)により、死後の住む処が分れると云う六道(六つの世界)のうちの一つ。 常に戦い・争いの行われている世界。

※六道=地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上